OccaのRun遊記 岩手県・北上市編

岩手県 #北上市 #Kitakami-city

僕にとって岩手県といえば、釜石。仕事で幾度なく訪れた町だけれど、実は一度も走ったことがない。思いだしてみれば、釜石出張のほとんどが、日帰りの弾丸出張だったのだ。何せ移動に片道6時間かかるため、つまり往復12時間割かなければならないので、必然現地滞在時間は限られ、当地で走る時間はなく、釜石出張は時間との戦いという認識でした。もちろん何度か泊まる機会があったけれど、たまたま宿泊した日が、雨やみぞれだったりと、天気に恵まれなかったことも一因だったりした、また、東北エリア全般を回るため、釜石に泊まらず、途中乗り換え地の花巻や、釜石は商談のみですぐ、大船渡、気仙沼まで移動、また、北上駅あたりでレンタカーを借りるといった行程で、不思議と釜石に宿泊&ランニングを決行する機会に恵まれなかった。正直これは、僕のランニング経歴としては稀有のことで、謎のひとつだ!!今更ながら、あれほど訪れた釜石の地をランニングできなかったことが悔やまれる。

ということで、岩手県におけるランニングの思い出は、早朝ランニングではなく、『北上マラソン』というフルマラソンになる。そしてこの大会は陸上連盟に公認されたコースの大会だ(令和3年現在は公認でないらしい)。

仕事を通じて、僕とは昵懇の中であった釜石のお客さんが、僕からの勧めもあってランニングを開始して、すぐ、東京マラソンの抽選に当選、参加機会に恵まれ、その面白さにはまりつつ、月間走行距離が着実に延びていくなか、彼の地元岩手県のフルマラソンに参加しないかと誘われたことが参加するきっかけです

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北上市陸上競技場_この数年後に、旧国立競技場の座席が移設設置されることになっています

北上マラソンのコースは、陸連の公認大会とあって、参加者するランナーも実力者が多く、コースも実力者をうならせる、タフなコースだった。特にコースの中盤(ハーフ)以降、だらだらした登り坂その後更に小刻みなアップダウンがつらい。

季節は10月前半ということで、朝晩は気持ちよく冷えたけれど、昼には温度が上がり、僕にとって走りやすい(僕は、真冬の寒い大会より少し暖かい方が好きです、理由はレース終盤体力が落ちた時でも体温低下をふせげるからです)。道路沿いにあるリンゴ畑のリンゴが赤く色づき始めているのも、季節を感じさせてくれうれしい。

さてレース内容として、スタート後、少し体が重く感じながらも、気分良く走れ、タイムはしっかりとキロ5分を切れている。このペースの集団に残るため、若干力を使って走る感覚はあったが、まあ、予定通りだ。前半はこんな調子で川沿いの緑多いコースを順調に走り10キロを経過し、20キロ地点までやってくる。もちろん、20キロ近く走っていると疲労も出てくるが、とりあえず、ハーフ1時間45分をターゲットに踏ん張って走る。そして、ハーフ地点が近づいてくると、その先に何やら怪しい風景が見えてくる。そうハーフ地点以降、これから進むコースの路面が正面に見えるようになると、センターラインが自分の目線より上にくっきりと見えるのだった。そう、だらだらとした登り道がしばらくと続いているのだ。車で一気に登り切るのとは違い、ここまで20キロ以上を走ってきて疲労がたまった脚には、この登り坂はきつい。スタートからハーフまではなんとか気力で引っ張ってこれたけれど、この坂道に突入してしばらくしてついに、心が折れ、一気にペースダウン。

昔から坂道にはめっぽう弱かったけれど、この時はどうしようもなく、一気にペースダウンただ、気持ちだけを振り絞り『歩かない、止まらない』と、自分に言い聞かせながら、ほぼサバイバル状態で走り続けた。この坂道を越えても、北上の当コース後半は断続的に坂道があり、その坂道に苦しめられ、落ちたタイムを最後まで回復できず、最終ゴールタイムは4時間1分30秒。初のオーバー4となり、サブ4を逃したことが、悔しくてたまらない。実は、フルマラソンの初挑戦以降約10年間、初めてのオーバー4でした。残念(´;ω;`)ウッ…

わざわざ東京から新幹線に乗って、岩手県は北上までやってきて、こんな苦しい思いをするなんて、マラソンをしない人にとっては酔狂な人間だと思われるけれど、見知らぬ街を走るのは爽快で気持ちがいいもの。特に今回は、勝手知ったる仲間4名で参加したので、走った後の温泉と美味しい食事は、辛かったことも吹っ飛んでしまうもの。やっぱり、旅ランは最高だ。